死んだもの/亡くなったものに傷つけられることは本当に無いのだろうか
またまた島本理生さんの本を読みました。
夏前にAmazonでまとめて欲しい本を買っておいて、積んであった本を徐々に読んでいる、そんなところです。
この本は、
・君が降る日
・冬の動物園
・野ばら
という3つの話が合わさっています。
冬の動物園も、野ばらもなかなか素敵な話だった。読んでて面白いのは、野ばらで、苦しいけれど何度も読み返したくなるのは、君が降る日 かな。
本の内容自体は、いつも通りきれいな恋愛描写だな…って感じでした。
描写は美しいけれど、ここで描かれている恋愛が美しく潔癖なものかと言われると、それは違うかな…
感想が薄い、薄すぎると思うけれど、とりあえず読んだ本と感想を書くことが目的なので、許してください。
「君が降る日」のなかの一節で、"死んだものや失ったものが、私をふたたび傷つけることはできないのだ。なぜならそれはもう終わってしまったことだから"という文があった。
物語の流れとしてはおかしな文ではないのだけれども、これだけを抜き出すとすごく違和感を感じた。
過去の物事を思い出して傷つく経験は誰にでもあると思うけれど、それはどうなんだろう?この文は少し間違っているんじゃないか?って。
ただ、過去の物事が主体的に私を傷つけにくることは確かに無くて、自分で勝手に思い出して、いわば自分で勝手に傷ついてる…のかな、と思ったり。
どうなんだろうね。
(おまけ)
最近、季節の変わり目で天候が変わりやすいのもあってか体調がなかなか安定しないのが目下の悩み。頭痛がひどい。
この辺を聴いて、なんとか心を穏やかにして日々を生きています。
明日も頑張って生きよう。